味覚の前借り

無知の知 of ムチムチ 普段公にしないオ○ニー記事

桐島、部活やめるってよ×就活

 

 

 デザインを変更しました。いかがお過ごしでしょうか???

 

 

桐島、部活やめるってよ

 

土曜日の夜に映画(3回目)、今小説(初めて)読みました。

 

邦画では岩井俊二の「スワロウテイル」と同列くらいに一番好きです。

 

小説を読んで思ったのが、吉田大八スゲ〜〜〜〜!

小説は完璧にオムニバス形式で、心中表現とかは比喩を使って書いてる。

だけど、これを映画で表現するのはすごく難しいはず。セリフで言ってしまえば簡単だけど、それだとスッゲークサい映画になる。っかといってそれ以外で伝えるのはめちゃむずい。

 

 

映画も小説もテーマは一貫してて、

 

 

井の中の蛙になるな!本気で何か熱中してるのもええやん!」

 

 

という感じです。

 

大学4回生の前期である今学期は、何かとこういう見方をする社会学に触れる機会がありました。文化相対主義オリエンタリズム、黒人、グローバリゼーションだのアメリカに対するヘイトなど。

 

でもこういうのって、文化とか国とか宗教とか大きな区分でしか研究対象にならないから、日本で住んでる僕にはなんか親近感のない上に、変に「伝統」だの「平等」などとかという用語を使うときには四方八方に気配りしなくてはいけなくてすごくしんどい。

 

なんかこういうテーマを日常化したものがこの映画な気がする。

 

自分はすごくこういったテーマが好きで、

「リリイシュシュのすべて」と「スワロウテイル」が大好き。

 

初めてこの映画を見たのが高校2年のとき。

正直にいって、「リアルに学校生活描いてるなー」くらいしか感想がありませんでした。

でも何か直感的に、作品の良さに気付き切っていない自分も感じていました。

 

そして今年に入って2回見ました。

就活をしていたのもあって、「スクールカーストみたいな同調圧力っていろんなところにあるのかな」と考えさせられました。

 

高校の時に響かなかったのは、僕の通っていた高校にはこのような雰囲気は全くなかったからです。〇〇をしている奴がイケてる、とかって雰囲気がゼロで、みんながみんな受け入れられているようなラフな雰囲気があった。もちろん、中学校にはこの映画のようなスクールカーストは存在していたけど、何かまだ子供っぽいものがあるからそんなに大きな問題でもない。

 

小説・映画どちらも批評を読み漁りましたが、

高校だけでなく、社会全体にこのような同調圧力があるな〜、という感想は本当に少なかった。YouTube歌丸のラジオの動画があってそれは自分と同じように、社会の同調圧力に結び付けてた。                 宇多丸が映画「桐島、部活やめるってよ」の完成度・到達度を激賞               

 

でも自分はやっぱり、この映画を見て、スクールカーストの話だけで完結させる人とは腹を割って話したくない。

 

でもやっぱり自分はこの映画で出てくる、東出と同じような感じだ。

同調圧力に屈せず、何かに熱中する!ことが羨ましい、と思っている反面、自分でそれを実現できずにいる。

 

これまでの人生で最高に楽しかった瞬間は何かに熱中できていた。

中学のサッカー部、高校のダンス部、大学受験

弱くね?下手じゃね?とか周りから言われても眼中になかった。

 

なんか大学生になってからそんな機会がゼロに、ぽっかり消えてしまった気がする。

 

どれだけの女を抱いたとか毎日飲み歩いているだとか、なんか大学生を謳歌しているぜ!イェイ!w

 

みたいなのが正解だと、心のどっかで同調圧力で押されていた気がする。

 

就活では社会人で仕事として熱中できる、これまで楽しかったときみたいに楽しむ。という軸で選びたいというのが大きくあった。

 

だけど、心のどっかで、ネームバリュー、年収、福利厚生、、、、

となんか文字面だけで人に自慢できる、いわゆる同調圧力にもすごく押されてた。

 

と、このタイミングでコロナショック。

もちろん採用人数は減らしますし、面接もオンラインで落ちたらなんか不完全燃焼。

 

でも、なんか7月になって、選考に落ちに落ちまくって、すごく考えて、考えて、悩んで。

同調圧力に屈せず、何かに熱中する」ことを再指針にしてバイト先の塾を目標にリスタートしました。

 

もちろん、ここから先、

「阪大なのにもったいなくね?」、「会社お金出してくんないの大変じゃね?」

という同調圧力に死ぬほど押されていくはずです。

 

でも、10年後にこの自分の記事を見た時に、

馬鹿にせずに「今もこういう気持ちで生きているよ!」

といえる人間であり続けたいな!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

大手だとか、福利厚生だとか、年収だとか、研修がなんだとか関係ねーやばーーーーーか

!!!!!!!!!

 

俺が本気で仕事できて、仕事に熱中できればいいって考えてんの!!!!!!!

 

「本当にうちの会社〜がうざくてさ〜」、「まじ仕事だるいよね〜」みたいな、なんか本気になってるやつを心のどっかで見下してるやつにはなりたくないんだ〜〜〜〜

 

 

絶対に「同調圧力に屈せず、何かに熱中する」ことはこの先の人生で譲らずにいきたい。

 

それで今みたいな感じで70近くまで生きるなら、大学卒業と共に自殺した方がマシだから。

 

 

みたいな感じで、なんかこう就活がスタートしてからのここ半年間の自分の中のわだかまりを整理させてくれる機会を、「桐島、部活やめるってよ」くれました。めちゃ感謝!